タクシー料金の決め方とは|追加料金が発生するのはどんなとき?
タクシー料金は運賃と料金の2つに分かれ、運賃は基本料金、料金は追加料金を指します。運賃には初乗り運賃や加算運賃が含まれ、料金には深夜早朝割増や迎車料金などがあります。これらを合算したものがタクシー料金となります。
タクシー料金の仕組みを理解することは、利用者に限らず、タクシー運転手にとっても重要です。今回は、タクシー料金の決め方について詳しく解説します。
タクシー料金の決め方
タクシー料金は2つの要素から成り立ちます。ここでは、タクシー料金の決め方を紹介します。
初乗り運賃
初乗り運賃は、お客様が乗車した際に必ず支払う基本料金です。地域やタクシー会社によって異なりますが、一般的に一定の距離または時間内で設定されています。例えば、東京都内では約1キロメートル程度の距離が初乗り運賃の範囲に含まれます。
加算運賃
加算運賃は乗車距離や時間に応じて発生する料金です。具体的には、距離制運賃、時間距離併用運賃、時間制運賃の3つです。
地域ごとに上限が定められており、料金の引き上げが行われることもあります。例えば、2022年には東京都で15年ぶりに加算運賃が引き上げられました。事業所は国土交通大臣に申請し、認可を受ける必要があります。
タクシー料金には追加料金も含まれる
タクシー料金には、基本の運賃に加えてさまざまな追加料金が含まれます。これらの料金は特定の状況や条件で発生し、タクシー運賃の総額に影響を与えます。ここでは、主な追加料金について詳しく解説します。
深夜早朝割増
深夜早朝割増は、22時から翌朝5時までの間に適用される割増料金です。通常の運賃に対して2割増となります。
ただ、実際にはメーターが上がるまでの距離が2割ほど短くなることで、結果的に料金が高くなっているのです。
迎車料金
迎車料金は、タクシーを所定の場所まで呼んだ際に発生する料金です。タクシー会社によって異なり、無料のところもあります。また、スリップ制を採用しているところもあります。これは、呼び出し地点までの距離に応じて料金が決まる制度です。
待機料金
待機料金は、お客様がタクシーを呼び出してから待たせた場合に発生する料金です。通常、5分以上の待機時間でメーターが回り始め、90秒程度ごとに料金が追加されます。
予約料金
予約料金は、特定の時間にタクシーを指定して配車する際にかかる料金です。事前の申し込みが必要で、通常の迎車料金とは異なる料金が設定されています。
車種指定料金
車種指定料金は、お客様が特定の車種を指定した場合にかかる料金です。タクシー会社によるものの、ハイグレード車やワゴン車などを指定できる場合があります。
高速道路代
高速道路代は、有料道路を利用した場合に発生する料金です。タクシー利用者が負担するもので、通常の運賃に追加されます。
まとめ
タクシー料金の仕組みは、運賃と追加料金に大きく分けられます。基本料金である初乗り運賃や加算運賃に加え、深夜早朝割増や迎車料金などの追加料金が発生します。合算したものがタクシー料金になります。
タクシー運転手を目指している方は、料金の内訳を把握しておくようにしましょう。どのような料金が発生するかを知っておくと、乗務中にどれくらい売上を上げれそうかといった予測を立てることが可能です。