タクシー運転手の研修内容ってどんなもの?入社後~初乗務までの流れを紹介
タクシー運転手として新たにキャリアをスタートするには、さまざまな研修を受ける必要があります。研修内容はタクシー会社によって異なる部分があります。今回は、タクシー運転手の主な研修内容について詳しく解説します。
一般的なタクシー運転手の研修
タクシー運転手として新たにキャリアをスタートするには、さまざまな研修を受ける必要があります。ここでは、一般的なタクシー運転手の研修について紹介します。
普通自動車第二種免許の取得
タクシー運転手として乗務するには、普通自動車第二種免許の取得が必要です。一般の方が取得する第一種運転免許とは異なり、商業目的での乗客輸送を許可するものです。多くのタクシー会社では、社員が免許を取得するサポートを提供しており、講習費や試験費用を会社が負担しています。
地理試験
都市部でタクシー運転手として働く場合、地理試験の合格が必要となることがあります。この試験は、都市の地理に関する知識を問うもので、目的地までお客様を正確に案内できる能力が求められます。タクシーセンターでは、地理試験に備えるための講義が提供されており、運転手は講義を受けて試験に備えます。
ただし、近年では地理試験が廃止されつつある地域もあり、必ずしも全ての地域で必要とされるわけではありません。
接客・法令等の研修
タクシー会社ごとに、接客や法令に関する研修を実施しています。研修には、挨拶や言葉遣い、体調が悪いお客様への適切な対応、事故が起こったときの対応など、多岐にわたる内容が含まれます。運転手はこれらの研修を通じて、お客様に対して適切で丁寧な対応ができるようになります。
実地研修
実地研修では、お客様役の人を相手にロールプレイング方式でトレーニングを行います。具体的には、挨拶の仕方やメーターの使い方、乗車禁止地区や右折禁止交差点の確認などが含まれます。この研修を通じて、運転手は乗務中の状況に近い雰囲気で経験を積むことができます。
配属後の研修
配属後の研修では、営業エリアごとの特性を学びます。側乗研修とも呼ばれ、ベテランの運転手が新人に同乗し、営業エリアの地理や特性について具体的に指導します。この研修により、新人運転手は実際の業務において不安を軽減し、スムーズに業務を開始することができます。
東京交通興業の研修
東京交通興業では、研修制度を整えています。
二種免許取得に向けたサポートや地理講習があり、ドライバー養成スクールでは5日間から7日間の講習を実施します。また、東京タクシーセンターでの運転者講習は地理試験も含めて4日間にわたって行います。
そのほか、タクシー乗務員養成研修を10日間実施し、添乗教育はベテラン乗務員班長が2日間同乗して指導を行います。
まとめ
タクシー運転手の研修内容は、会社によって異なるものの、共通して求められるのは普通自動車第二種免許の取得や、接客・法令の研修です。地域によっては、地理試験への合格が求められます。実地研修や配属後の側乗研修も含まれ、実践的なスキルを身に付けるためのサポートが充実しています。
特に東京交通興業では、充実した講習とベテランの指導員によるサポートを実施しています。入社から乗務までの研修を経て、タクシー運転手は安心して業務に取り組むことができるようになります。