タクシー運転手が手袋を着用するのはなぜ?運転への影響は?
タクシー運転手が白い手袋をしているのは、ファッションや防寒のためだけではありません。タクシー運転手とお客様にとって重要な役割があるのです。今回はタクシー運転手が手袋をする理由や、着用することのデメリットについて紹介します。
タクシー運転手が手袋をする理由
タクシー会社によって異なりますが、基本的にタクシー運転手は手袋をしなくても問題ないとされています。しかし、大半のタクシー運転手が手袋を着用しているのには、さまざまな理由があります。
タクシー運転手同士がすれ違うときに合図を出しやすくなるのもひとつの理由です。そのほかにも見た目や衛生面、機能性などの理由もあるため、詳しく確認していきましょう。
【見た目】お客様からの印象が良くなる
タクシー運転手が手袋をつけると清潔感のあるイメージを与えられて、お客様から好印象を得やすくなります。一方、手袋をつけないとハンドル操作で手が汚れてしまったり、お客様とのお金のやり取りで手が黒くなったりする可能性があります。
また、窓を素手で触ると手垢がつきやすくなり、お客様に不潔な印象を与えかねません。お客様に気持ち良く乗車してもらうために、手袋は重要な役割を果たしています。
【衛生面】ケガや感染症を予防できる
手袋をしていると、業務中のケガや感染症の予防に役立ちます。タクシー運転手はお金に触れる機会や、不特定多数のお客様と接する機会が多く、常にウイルスなどにさらされています。
また、1台のタクシーを複数の運転手で使用する場合もあるため、感染症のリスクが高いのです。体調を崩してまわりの職員やお客様に迷惑をかけないように、感染症を防ぐ目的で手袋を使用する方が多いようです。
【機能性】運転しやすくなる
手袋をつけてハンドルを握ると手が滑りにくくなるため、快適に運転できます。ギアチェンジもスムーズになり、事故を未然に防ぎやすくなります。
また、運転中は窓から紫外線を浴びやすく、日焼けしやすい状況です。紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗る方法もありますが、ベタつきやすく手が滑ってしまうおそれがあります。手袋で紫外線対策をすれば手が滑ることがなく、安心して運転できるでしょう。
タクシー運転手が手袋をするデメリット
手袋の着用に迷ったときは、メリットとデメリットを確認したうえで判断することをおすすめします。ここからは、タクシー運転手が手袋をするデメリットを解説します。
手袋の中が蒸れやすい
手袋を着用すると冬は防寒になりますが、夏は手汗をかきやすく蒸れやすくなります。夏に手袋をつけるときは、通気性の良い素材や乾きやすい手袋を選択すると良いでしょう。
綿素材の手袋であれば洗濯しやすく、安価で購入できるメリットがあります。手袋が汚れたときにすぐ取り替えられるように、予備の手袋を用意しておくことをおすすめします。
コストがかかる
白い手袋をしていると汚れが目立ちやすく、こまめに買い替える必要があります。年間で数千円〜数万円の出費になることもあるでしょう。仕事をするためには、手袋以外にも靴下や靴などの消耗品を自費で用意しなければなりません。
とはいえ、タクシー会社によっては消耗品などの費用を負担してくれるところもあるので、出費が気になる方は事前に確認しておくことをおすすめします。
東京交通興業では「支度金」として採用決定時と本採用時に半額ずつ支給しています。お祝い金を活用すると経済的負担が軽減できるのでぜひご検討ください。
まとめ
タクシー運転手が手袋を着用すると、お客様に清潔感のある印象を与えやすくなります。ほかにも感染症の予防や快適に運転できるなどのメリットがあります。手袋は消耗品のため頻繁に買い替える必要がありますが、費用を負担してくれるタクシー会社もあるのでチェックしてみると良いでしょう。