タクシー運転手はお客様と会話すべき？話題選びのコツと避けるべきポイント

タクシー運転手をしていると、運転中にお客様と会話すべきか判断に迷うケースもあるでしょう。会話をきっかけに車内の雰囲気が和やかになる場合もありますが、話しかけてほしくないお客様も一定数います。

今回はタクシー運転手がお客様と会話をするときのポイントを紹介します。

タクシー運転手が車内で会話するかはお客様次第で決まる

タクシーの車内でお客様と会話をするかどうかは、そのときの状況により異なります。お客様の様子をしっかりと見極めて、車内で快適に過ごしてもらえるよう配慮しましょう。ここでは会話すべきか迷ったときのポイントを解説します。

車内の重苦しい雰囲気が苦手なお客様には、気さくに話しかけた方が好感をもたれやすくなります。

口数が少ないタクシー運転手の場合、お客様から不機嫌そうに思われてしまうことがあります。運転中はお客様からタクシー運転手の表情が見えないため、会話が良いクッションになる場合があるのです。

またお客様が会話のきっかけを探している場合もあるので、タクシー運転手から話しかけると自然と会話につなげられます。ただし最初は短い会話に留めておくのがポイントです。お客様の反応を確認しながら会話を弾ませていきましょう。

お客様によってはタクシーの移動中に仕事やプライベートの用事を済ませる方もいます。スマートフォンで会話をしたり情報収集をしたり、仮眠をとる方もいるため会話は控えたほうが良いです。

また会話が苦手なお客様もいるため、無理に会話をするとかえって相手に負担をかけてしまいます。このようなお客様にはこちらから話しかけずに、必要最小限の会話に留めましょう。

天気や季節の話題は親しみやすく、万人受けする話題です。特に悪天候のときはタクシーの乗車率も上がりやすく、雨や台風などの状況を気にされるお客様も多くなります。

会話のきっかけになるため、まずは天気の話題を振ってみることをおすすめします。そのほか、お客様との会話が弾みやすい話題は以下のとおりです。

・ニュース
・仕事
・グルメ
・ファッション
・健康
・観光スポット

上記の内容のなかから、会話が膨らむか考えながら話題を選ぶことがポイントです。例えば、旅行中のお客様には、観光スポットやグルメ情報などを話題にすると話が弾みやすいでしょう。

また会話する際は自分が話したい内容ではなく、相手の興味や関心がある話題にすることが大切です。お客様のリアクションやファッションなどの目に見える情報から、どんなことに興味があるのか推測しながら話すと会話が盛り上がりやすくなります。

タクシー運転手がお客様と話す際、プライベートに関する話題は避けましょう。冠婚葬祭や家族の問題に触れられたくないお客様もいます。お客様の精神的な負担になりかねないため注意が必要です。

また政治や社会問題、スポーツなども人によって考え方が異なるため、安易に発言するとトラブルに発展する可能性があります。これらの話題を取り扱うときは慎重かつ、中立の立場で会話するよう努めましょう。

とはいえお客様から話しかけられた場合は、臨機応変に対応しても問題ありません。お客様に不快な思いをさせないよう注意しながら会話を進めましょう。

タクシー運転手が乗車中のお客様と会話すべきか判断に迷ったときは、相手目線で考えることが大切です。乗車中に会話を楽しみたい方もいれば、プライベートの時間を確保したいと考える方もいます。お客様に気を使わせないように、相手の様子を確認しながら会話を進めていきましょう。